昨年度から、県内にある高校の生徒さんを対象に『福祉とコミュニケーション』をテーマにお話しをさせていただいています。今日は、初めて1年生のみなさんと対話してきました。まだ1年生ということで「のんびりやんわり楽しく1コマをすごそう」と考えていたのですが、スタートから学ぶ意識が高くリアクションが良いので、学年を気にせずにかなり難しい話題にも触れることができ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。講師として、生徒のみなさんに何を伝えることができたのか、ワークシートでフィードバックしてもらったところ・・・木子里グループの活動については、「保育の仕事の大切さがわかった気がします」「ボランティアや保育活動について興味が出てきました」「こういう子どもの成長を近くで見ることができる仕事をやってみるのもいいかなと思いました」「みんな真剣にとりくんでいてすごいと思いました」「エコ活動や政治に興味を持つことが大事ということがわかりました」「それぞれの子どもたちが自分の個性を生かして生活できていていいなと思った」「ルールを自然なかたちで憶えさせていたところ」「ストレスがなさそう」「たくさんの経験をして成長できるのでとても良い場所だなと思います」「自然を大切にしている姿がすごかった」「子どもたちがのびのびと育っている」としっかりと伝えたかったことを受けとってくれていました。コミュニケーションについて考えるミニゲームについては、「とにかく説明が大変でした。ジェスチャーと言葉、両方とも同じくらい大切なんだと思いました」「情報を伝えるときはしっかりとした情報を提供することが大切だと思った」「面白かった。伝える大切さ、むずかしさをあらためて知りました」「情報の伝達が難しく、言葉を選び伝えるのが難しかったです」「いろいろなことに興味をもつことが大事ということがわかりました」など、真剣に向き合ってくれていたことがわかりました。中には「真面目に聞いていたらお腹が減りました」というユニークなご意見もいただきました。そうなんです!一生懸命にとりくむと、とてもエネルギーを使います。この感想を書いてくれた生徒さんは、きっとお腹が減るくらい集中して参加してくれたのですね。とてもありがたく思い、胸が熱くなりました。もっと丁寧に、違った視点からお伝えしたい話題もありました。わずかな時間の中で、少しでも生徒さんたちの心に残ることがあったら幸いです。
今年度、バーションアップして開始した中高生プログラム。参加を希望してくれるご家庭が多く、通常保育と同様に、クラス編成しています。今日は、木子里グループ3施設から集まったタフな中高生男子10名と一緒に、飯能市で活動しました。当初『アウトドアクッキング入門編』のみの企画でしたが、ご縁があって木楽里さんのご協力もいただき、西川・森の市場さんとコラボ企画の西川杉の伐採ライブ見学をプラスした盛りだくさんなプログラムになりました。保育経験の長いスタッフが、『つながり』を大切にしてきたことで生まれる活動が充実しているのも木子里グループの特徴です。参加者10名とスタッフ8名(内2名が高校生ボランティア)が役割ごとにチームをつくりフル回転しました。手が空いた子どもたちは、自発的に仕事を見つけてくれました。45度の山道を歩く伐採ライブ見学のあととは思えないくらい子どもたちはエネルギッシュでした。今年デビューした中1男子3人も高校生の後ろ姿を見ながら頑張りました。高校生ボランティア2名はかまどの火の管理を、オールマイティチーム(その場で発生したあらゆる仕事に対応するチーム)は一番手順が複雑なこんがりチャーシューづくりに挑戦しました。無事にデザートまでこぎつけると「パーティみたいだね」「僕たちパーティピープル!?」と盛り上がりました。最後のかえりの会では、「みんなでまた来たい!」とスタッフも含め一体感に包まれました。「次は中級編だね」「何をつくろうかな~」子どもたちの瞳は自信と期待で輝いていました。今年度の中高生プログラムは、既に活動計画スケジュールが埋まっているため、アウトドアクッキング中級編は来年度への繰り越し企画になります。高尾山の頂上を目指す活動も来年度に繰り越しています。ひとつの活動から、新たに派生する活動が意欲的に展開されるため、中高生プログラムの引き出しはみんなの夢でいっぱいになっていきます。進学や就労を見据えて、子どもたちが巣立つまでしっかりと一緒に歩んでいきたいと思っています。中高生プログラムは参加するスタッフにとっても良い学びの場です。成功体験の共有はゆるぎない信頼関係につながっています。子どもたちと共に成長する木子里グループであり続けたいです。今日の伐採ライブには、木子里グループが挑戦する新しい『冒険の旅』のヒントが隠されています・・・詳しくは後日お知らせします。お楽しみに!
今年度も猛ダッシュで夏休みを走り抜けました。中高生プログラムの充実に始まり、さまざまな領域のとりくみについて、少しでもレベルアップさせて質的向上をはかることを目指しています。後半戦は研修会や交流会に参加するなど、スタッフのブラッシュアップをしていきたいと考えています。木子里グループは埼玉県こどもエコクラブに所属しています。こどもたちには、エコキャンプや木育活動などを通して環境や自然について感じてもらえる機会をつくっています。今日は、ボランティアの高校生と一緒にエコクラブサポーター交流会参加のために北本市まで行って来ました。座学では「種の多様性」「生態系の多様性」「遺伝子の多様性」についてアカデミックに学び、安易に自然を語ってはいけない、と考えさせられました。座学のあとは北本自然観察公園で自然体験学習を行いました。参加者のみなさんの豊富な知識に驚かされました。午後の交流会では、各団体の活動報告をし合い、参加したみなさんに木子里の木育活動に関心を持っていただけたました。後継者問題や高学年の児童の参加者数の低下に悩む団体もあり、こどもたちにとって魅力的な活動とは何か、保護者の理解を得ることや継続することの大切さについて交流しました。生態系サービス(=自然の恵み)を通して、これからも「人類が未来を含め快適にくらすために、自然を守っていくこと」を伝えていきたいと思います。ちょっとおおげさな表現になりましたが、心からそう思える貴重な1日になりました。
週末の花散らしの雨にも負けず・・・今年の桜もみごとです。今年度も『Light It Up Blue 所沢』のとりくみで始まりました。木子里グループでは、小学校から中学校へ、中学校から高校へ、進学するお子さんたちの成長に合わせた生活づくりと環境の変化で不安を抱くことなく過ごせるようにするために、新たな児童編成で4月を迎えています。新しい仲間も増えました!学校や学年を越えて、つながっていく子どもたちの成長は、見守るスタッフにとってもうれしいことです。制服姿がまぶしい元気いっぱいの子どもたちの放課後もしっかりサポートしていきます!
小手指の木子里を開設して4年たちました。小学6年生のときに出会った子どもたちは中学生になり、発達要求に応えて施設の枠組みを越えた活動を展開し始めて3年が過ぎました。社会性を育てる・・・と言うのは簡単ですが、思春期の子どもたちと向き合うためには関係づくりから謙虚に、そして丁寧に関わることが大切です。自己理解を促し、他者や周囲の状況を受け入れ折り合いをつけていく場面設定をしてきました。今回の卒業旅行は子どもたちとスタッフが5回の話し合いを重ね、みんなが納得して安心して実施できるよう準備しました。本番はそれぞれが役割を担い、期待以上の成長ぶりを見せてくれる活動内容になりました。先日、子どもたちの進路先のひとつである市内の高校にご挨拶にうかがいました。突然の訪問にも快く対応していただき、放課後等デイサービスの事業内容についてもお知らせしました。高校のカリキュラムと木子里グループの活動方針を共有し、相互理解を深めることができました。社会に巣立つその日を見据えて、中高生プログラムにとりくむ意味を改めて再確認することができました。4月からは進路もさまざまなメンバーですが、対象を広げて中高生プログラムとして再編成し、より子どもたちが主体的に活動をつくりあげていける内容にしていきたいと考えています。
今日は、県内の高等学校のよのなか学習プログラムの一コマ(50分)を担当させていただく機会に恵まれました。内容は、木子里グループの職員研修を高校生向けにアレンジしたものです。進路学習を積んでいる2年生が対象で、こちらも気を抜けない集中力と参加意欲の高さでした。印象的だったのが、まとめのあとの質疑応答の時間です。「子どもたちのやる気はどうやって育てているんですか?」「話しやすい環境ってどうやってつくればいいんですか?」私たちの仕事の核心に触れるシャープな問いかけに驚かされました。今持てる知識と経験をフル稼働させて全力で答えを導き出しました。最後に、ICFの理念から世界的な障害観について伝えさせていただきました。会場に貼らせていただいたLIUBのポスターにリアクションしてくれる生徒さんもいました。未来を担う次世代の育成も私たちのミッションだと思っています。立場は講師でしたが、本当にたくさんのことを学ばせていただいた貴重な時間になりました。機会を与えて下さった学校と生徒さんに感謝しています。
今年のバレンタインデーは・・・プリントチョコレートと木育プログラムのしずくペンダントのコラボ企画になりました!チョコレートはPOPなプリントで何種類もつくりました。お土産に好きな絵柄のチョコレートを選んだあと、さらにかわいくラッピングしてもらいました。「誰にもあげない!一人占めする~!」とか「兄弟にあげるから自分は食べなくても我慢する!」という子がいました。考え方はそれぞれで、自分の気持ちを表現できたことがすごいな~と思いました。それとは別に、物を通して思いを贈る、プレゼントの意味がだんだん子どもたちにも浸透してきているのを感じます。次回はとりくみ方を少し改善して、もっとHAPPYの輪を広げたいと思っています。年間を通してとりくんできた木育も終盤を迎え、みんな慣れた手つきでしずく型のペンダントトップをつくりました。スウェードのひもを通すところまで、落ち着いて自信を持ってとりくんでくれました。バレンタインデーや今とりくんでいるひな人形づくりなどの行事へのとりくみは、単発のお楽しみイベントではなく日頃の保育の延長線上にあります。何気ない日常を大切に積み重ねている木子里グループでは、毎日がHAPPY SPECIAL DAY です。以前木子里テラスをご利用いただいていたご家庭に、年賀状のお礼にチョコレートをお届けしたところ・・・またまたお返しにピンクのガーベラをいただきました。保育スペースに飾ると春が訪れたようにパッと明るくなりました。地域で過ごすお子さんの近況をうかがうことができ安心しました。
新しい年が始まりました。今年も、子どもたちと楽しくておいしいお正月を過ごしました。昨年11月に、木子里テラスが日本発達障害ネットワーク(以下JDDnet)から認定証をいただきました。昨年3月にJDDnet主催のセミナーに参加したあとでお知らせをいただき認証事業について知りました。利用していただいているみなさんからの外部評価アンケートに加え、専門家からもこれまでの私たちの活動を客観的に検証してもらいたい、というのが申請の動機です。実地審査後、適合の評定をいただきました。今後の保育のとりくみへの励みになります!
今日は、所沢市こども支援センターの内覧会に行ってきました。関わったみなさんの熱い思いが形になった素晴らしい施設でした。私たちも、所沢市とともに発展していきたいと思います。
*日本発達障害ネットワークHP認証事業のページもご覧下さい ⇒ http://jddnet.jp/ninsho/
今年の合同行事は、三ケ島公民館のホールを会場にオリンピックイヤーに合わせ『KIKKORINPIC2016』を開催しました。サマーコンサートでお世話になった松山優太さんをお招きしての歌のワークショップと仲間と協力して楽しむ全員参加型のレク大会の2部構成です。保護者のみなさんにも多数お越しいただきありがとうございました。ボランティアさんの力も借りながら、細かい部分で事前打ち合わせやリハーサルが不十分な中、みなさんには暖かく見守っていただきました。2時間あまりのとりくみでしたが、子どもたちも終始集中して楽しんでくれました。合同行事を繰り返す中で感じているのが、子どもたちの帰属意識です。所属感が安心につながり、自己肯定感を育みやすい環境が生まれます。木子里グループのスタッフや子どもたちと交流すると同時に、それぞれの木子里での人間関係も深まっています。今年最後の保育活動を、子どもたちの笑顔あふれる合同行事で終えられたことをスタッフ一同喜んでいます。今日、出席しなかった子どもたちとは、年明けにそれぞれの施設でお楽しみ会としてとりくみます。記念品は3施設の子どもたちと共同制作したエンブレム(2種類)をマグネットに仕立てました。子どもたちの成長の思い出に、ご家庭で使っていただけたら嬉しいな・・・と思いながら手づくりしました。 *フォトギャラリーもご覧下さい
それでは、木子里グループを支えてくれるすべての方々に、良いお年を。来年も子どもたちの笑顔のためにがんばります!
4月のLIUB2016を終えて感じたのが「子どもたちが主体的に関われるとりくみができないだろうか」ということでした。反省会でよつばくらぶさんやステージに出演して下さった歌手の松山優太さんとお話ししたところ・・・保育や教育の分野でお馴染みの『世界中のこどもたちが』はメッセージもあり、LIUBのとりくみに適しているのではないか、夏休みから種をまこう、と構想ができあがりました。その後、1ヶ月前のミーテイングで内容と日程、会場まで決めることができ、コンサートが夏休みに実現できたのは奇跡的なできごとです。単なるラッキーではなく、みんなの思いがひとつになった結果だと思いました。木子里グループだけでは何もできませんでした。経験豊富なよつばくらぶさんとの共催、開催目的を理解して出演して下さった松山さん、LIUBを支えてきた関係機関の支援者のみなさんのおかげだと思っています。昨日は開演前に大変な豪雨になったにもかかわらず、130名を超えるみなさんが会場に来て下さったことは、さらにうれしい驚きでした。何より、短い期間でステージの準備をして下さった松山優太さんに感謝しています。曲目も子どもたちに合わせてリズミカルに体を使って楽しめるものを多く取り入れて下さいました。後半の手話ソングコーナーでは木子里テラスのスタッフと子どもたちも協力させてもらいました。急なお誘いに応えていただいたえがおのたねさん、放課後デイサービスたっちさん、秩父学園さんのスタッフのみなさんが手話ソングの振りを真剣に覚えてくれている姿がありました。忙しいお仕事の合間に顔を出してくださった相談支援事業所の方もいました。みなさんに盛り上げていただいたおかげで素敵なコンサートになりました。コンサート終了後、来場してくれた子どもたちから「ありがとう」と言ってもらいました。「また会いましょう」と返しました。LIUB2017までに何度かワークショップを開催して、4月2日に子どもたちの笑顔を届けられたらいいな、と考えています。
ある日、木子里テラスに通っている子が「チキンラーメンつくれます!」と教えてくれました。それを聞いて「今度食べたい!」「テラスでもつくりますか?」とアピールしてくる子がいました。「みんなでつくってみる?」と聞き返すとうれしそうに「つくる!」と即答でした。木子里のおやつやランチでインスタント食品を極力避けているのは、塩分、添加物、栄養バランスの悪さ、を回避するためです。反面、子どもたちの『自立』を考えると、インスタント食品と上手につき合うことは生きていくために必要なスキルであることは否めません。災害時、緊急時など食品への選択肢が少ない状況も可能性としてゼロではありません。振替休業日前の子どもたちの言葉に、ちょうど良い機会だと思い、みんなでチキンラーメンづくりをしました。木子里らしく(?)たまごと野菜炒めを添えました。「できます!」とつくり始める子を横目に、見様見真似で他の子どもたちもつくり始めました。子どもたちのパワーに押されながら、あっという間に完成しました。野菜炒めもしっかりトッピングして食べてくれました。「すぐおいしい♪」「すごくおいしい♪」は本当だったようです・・・。食休みのあとは、青梅市の花木園にお出かけして外あそびを楽しみました。秋には防災企画として、炊き出し体験を計画しています!
『みんなの木』の木育プログラムも6回目になりました。今回は「みんなの木」をスタッフがバンドソーでお月様のかたちに切り出した木片でストラップをつくりました。前回の母の日同様、父の日のプレゼントにする子もいるコラボ企画です。回を重ねるたびにやすりがけの腕前をあげる子どもたち。月のカーブの内側は難しいので少しアドバイスをしました。紙やすりを指にまきつけたり、小さくちぎって使ったり、子どもたちも自分たちで工夫してとりくんでくれました。多少デコボコしていてもスタッフが手を加えることはせずに、子どもたちが今持っている力を使ってがんばったそのままの状態でキーホルダーにして持ち帰ってもらいました。ラッピングまで手を抜くことなく関わってもらった曜日もあります。「このシールをはがせばいいの?」と自分の手順を確認してくれる子がいました。うれしくなって連絡帳で保護者の方にお知らせしました。何気ないやりとりの中に見つけた子どもたちの成長を、保護者の方とも共有したいと思っています。未来の『働く』を意識して、とりくみの際にはラッピングなども含め完成度を大切にしています。次はみんなであそべるものに挑戦したいな~と考えています。
所沢特別支援学校運動会の振休に、入間市にあるうどん屋大樹さんにうかがい『運動会がんばったね会』を開きました。事前に座席など打ち合わせをしていただき、子どもたちもおだやかに過ごせる環境づくりができました。告知の成果もあり、楽しみにしていた子もいました。和風の定番メニューが好きな子どもたち。大樹さんのこしのあるおいしいうどんをしっかり味わって食べました。好きなメニューを注文する子とスタッフが選んだ肉汁うどんをとりわけて食べる子がいましたが「いただきます」と「ごちそうさま」はみんな一緒です。みんなとてもうれしそうでした。当日の様子を写真で保護者の方にお知らせすると「とてもリラックスしてすごせたようで良かったです」と翌日お返事をいただきました。「運動会をがんばったからみんなで来たんだよ」ということを感じている子も多かったのだと思います。地域で学校で・・・幼いころから顔見知りでつながりのある子どもたちですが、放課後デイの活動でここまでまとまって落ち着いて過ごせたことはスタッフとしてもうれしい出来事になりました。大樹さんが就労支援のお店であることもあってか、他のお客さまも暖かく見守ってくれ、帰り際にご挨拶をして施設に戻りました。「また来ようね~」と子どもたちと約束しました。
木子里ハートを含む木子里グループのスタッフと所沢特別支援学校の運動会に行って来ました。小学部の子どもたちは障害物に挑戦し、徒競走では勝負を意識して真剣に走る小高さんの姿も見られました。中等部の全員リレーは昨年までの高等部に負けないくらいパワフルでした。応援し合い、自然にハイタッチをする子どもたちがとても生き生きしていました。木子里グループに通ってくれている子どもたちも、頑張ってるよ!と視線を送ってくれました。閉会式終了後、中等部の子どもたちと先生方が円陣を組んでいたのがとても感動的で印象に残りました。子どもたちの頑張りの原動力を見ることができました。月曜日の振休は、みんなで入間市のうどん屋大樹さんにお昼を食べにお出かけます!余談ですが・・・毎年楽しみにしていた高等部のソーラン節は入間わかくさ特別支援学校に受け継がれているといいな、と思っています。
新年度を迎え、これまでの4月と今年の4月は何かが違います!子どもたちのソワソワ感や赤ちゃん返りと思われる行動が激減しています。とても自然なかたちで進級できた子が多いように見えます。もちろん、個人差もあるし、一人ひとりのところではいろんな苦労や努力をしているのだと思います。今年度、所沢特別支援学校の高等部が移転しました。小中高それぞれの子どもたちの成長への刺激はかなりインパクトがあり、大きくなった自分をより自覚しやすい出来事になったようです。今週末の所沢特別支援学校の運動会も楽しみです。最高学部になった中学生に「練習がんばってる?」とたずねると、「僕の頑張り見てください!」といわんばかりに学校の連絡帳をカバンから出して見せてくれる子がいました。「今年は中学生が全員リレーやります」と教えてくれる子もいました。期待に応える喜びを育む力は、子どもたちの将来に責任を負う指導者に求められます。プレッシャーと達成感のバランスをとりながらの指導は、その子を理解していることが大前提です。今年の子どもたちがこうして落ち着いて過ごせているのも、新体制の学校がスムーズに動き出しているから、と感じています。
木育プログラムが母の日のプレゼントとコラボしました!開設時の備品組み立て、KIKKORI FESTA、LIGHT IT UP BLUE IN 所沢 など、これまで裏方で協力してきてくれた高校生ボランテイアさんがGW中もウッドビーズづくりを手伝いに来てくれました!今回、木育プログラム②にも同行してもらったところ、子どもたちのあこがれのまなざしは期待以上に熱く・・・スタッフとは違った身近な目標のような存在になり、子どもたちの力を引き出してくれました。ひのき染は、ミョウバン媒染と木酢媒染で2色に染め上げ、実用的なきんちゃく袋に仕立てました。保護者の方からもひのき染を始めたことをお知らせすると「何になるのかしら~?」とワクワクメッセージをいただいていました。完成までの工程が多く悩みましたが、貴重な『みんなの木』を素材にしているので、母の日を少し過ぎてしまいましたが、ひとつひとつ手を抜くことなく丁寧にとりくませていただきました。高校生ボランテイアさんがバンドソーで切り出し、キリと電気ドリルで穴あけしてくれたウッドビーズに子どもたちが紙やすりをかけ最後の仕上げをしました。小さなビーズを指先でしっかりとつかみ、紙やすりにあて一生懸命何度もこすりました。少し角度をつけてへりの面取りもがんばる子がいました。しばらくこすっているとあちらこちらから「見て見て!すべすべ!?」と声があがり、スタッフが大忙しでみんなのビーズを人差し指でなで確認し「本当だ。すべすべだね!すごいね!」と答える、というやりとりで盛り上がりました。スタッフをはじめ、高校生ボランテイアさん、全曜日の子どもたちが関わって、ぬくもりのある素敵な一品になりました。途中で「パパにもあげた~い!」の声も・・・安心して下さい!ちゃんと考えてますよ。
毎年とりくんできたこどもの日のこいのぼり・・・壁面や造形は木育プログラムと並行するのは難しいかな、と悩んでいたところ、おやつにちょうど良いパイを見つけました!おやつタイムの子どもたちの盛り上がりを見るとやはり『お約束』を継続することは大切だな、と実感します。
飯能で切り出したみんなの木(ひのき)を、子どもたちと一緒に木材にする作業にとりくみました。「さあ始めるよ」とひのきを包んだブルーシートを広げようとすると・・・子どもたちがわーっと集まって手伝ってくれました。それだけ『みんなの木』には心ひかれる魅力があるのだと感じました。幹の樹皮むきは中学生でも必死になった大変な作業です。小学生は・・・樹皮の下に道具を差し込むのはかなりの力が必要で難しかったようです。それでもあきらめず、自分たちでこそげ落とす方法を見つけ根気強くとりくんでくれました。そんながんばりのあとのお楽しみとして枝の樹皮むきを用意しました。枝の部分はなべでグツグツ煮るとスルッとむけます。下から現れる地肌はツルツルの手触りです。枝と枝、枝と幹を打ち鳴らして楽しむ子もいました。作業は1日では終わらず、数日にわたってのとりくみになりました。中学生が自発的にお手本を見せてくれる姿を見てあこがれから俄然張り切る子、回数を重ねることでだんだん上手になり自信をもってとりくむ子、最初は横目で見ていたけど2回目には意欲的に関わってくれる子・・・など長期的なとりくみの良さもたくさん見られました。
木子里グループを運営する(株)がくどう舎が、設立後初めて企画した保育プログラムが木育デイキャンプでした。市内の学童保育施設の木室化をきっかけに、木とともに生活する素晴らしさに気づきました。外部の専門家のみなさんと一緒に木育について考え、保育の現場でできることは何か?を検討してきました。自然素材を使った造形活動も木育の一環です。オリジナリティにあふれ、ひとつとして同じものがない世界を大切にする価値観は、子どもたち一人ひとりを尊重し大切に育てる保育者のまなざしにも通じています。
木子里グループを立ち上げ4年目になります。スタッフと子どもたちのチームワークが育ってきた今、もう少し活動の範囲を広げて自然の懐に飛び込んでみたいと思います。あたり前のことですが、自然の中では安全確保を何より優先していきます。3月30日(水)に長期的な木育活動の導入として『みんなの木をさがしに行こう!』を企画しました。飯能市にある、きまま工房木楽里さんにご協力いただき、30年もののヒノキの木の伐採(中学生プログラム)というダイナミックな体験活動にとりくみました。伐採した『みんなの木』と1年かけてじっくり向き合っていきます。今回は、中学生プログラムと木子里コパン、木子里テラスが合同でとりくみ、自然と親しみ、仲間との交流が深まる充実した1日になりました。 *詳細は木育プログラムにてお知らせしていきます!(高島)
HP担当の高島です。まずは・・・夏休み以降、諸事情からHPの更新をストップしてしまったことをお詫びします。更新していないことで保護者のみなさまから「本当に忙しそうですものね~」と心配していただいたり、「HP見たいです!」と子どもたちからストレートにリクエストがある中で今日になってしまいました。そうなった一番の理由は・・・伝えたいことは山ほど溢れている状態でしたが、とりくみを充実させるために報告よりも準備を優先していたからです。発信するからには丁寧に伝えたい!という気持ちも強く・・・多少の前後はありますが、今日からまた頑張って再開したいと思います!よろしくお付き合い下さい。